ユニクロで、デザイナー・建築家・マーケター・企画担当者・生産管理担当者・現地法人トップがどのように働いているかの本で、結構面白かったです。
皆活き活きとしている気はしますが、予算があるプロジェクトならば、それは楽しいだろうな、というのはあると思うので、何故予算があるプロジェクトに出来るのか、そういうプロジェクトならではの難しさはなにか、などはもう少し知りたかった気がします。p104~105のロンドンのオックスフォードストリートにある店舗の外観はマネキンが多くて、ユニクロの世界観が伝わりにくいのではという気もしましたが、どうなのでしょう。
で実際に通りを歩いてみると、隣りにあるH&Mとあんまり変わらない印象も少しありました。
旗艦店を作る難しさも興味深いですが、寧ろベーシックなファッションブランドならば、郊外ショッピングセンターにあるスーパーの居抜きで頑張った事例とかあったら凄いかと思いました。
そういう意味で個人的に面白かったのはwebマーケターの勝部健太郎 さんやクリエイターの田中耕一郎さんの事例でした。2006年頃のwebの状況を分析して、ブログパーツとしてUNIQLOCKを提供して国際ブランドを作るのは凄い発想力だなと、思いました。uniqlo mixplayのYouTube動画も17年前なのに再生数はもとより未だにコメントの評価がすごく高いですね。こういうアートっぽいことを継続的にしていても良かった気もします(今もしているのかもしれませんが)。
「考える人」という雑誌も当時何冊か読んでいた記憶がありますが、柳井さんがここで何をしたかったのか、少し興味も出てきました。最近は自社で「LifeWear」という雑誌を提供しているようですが、こちらも興味深いです。