全球観察

全世界の様々なトレンドを記録していきます。

経営

書評『ゴールドマン・サックスM&A戦記』

ほとんどが知らない案件でしたが、楽しく読めました(三菱商事のローソンへの出資ぐらいはあってほしかったですが)。GEキャピタルの長銀資産の買取が事業譲渡ではなく株式売買のカタチになったときにどのようにリスクがヘッジされたのか(瑕疵担保条項とかあっ…

書評『GEのリーダーシップ』

最近のアメリカの著名人の回顧録にも関わらず、写真が一切無い本でした。 以前、「GE帝国盛衰史」の方は読んでいましたが、必ずしも何か認識が劇的に変わるとかはなかったですかね。 30万人を雇用する大企業のトップはこんなに大変なのか、というのがひとま…

書評『不思議の国のM&A』

2006年~2007年頃のM&AやTOBに関する議論が分かるような本でした。 三角合併導入に関する章を読んでいて、日本の経済界がこの頃から既に保身的であったのが印象的でした。経団連は三角合併導入の延期を申し入れたそうですが、欧米の同業他社との時価総額が違…

書評『堤康次郎と西武グループの形成』

堤康次郎氏の半生・ビジネスに関する多角的な考察です。 彼の土地への執念は結局研究者にも分からなかったようです。 もっと知りたくなったこと: ・第一次大戦後の不動産バブルをどう感じたのか ・後藤新平の東京復興計画をどれぐらい事前に知っていたか ・…

書評「IKEA超巨大小売業、成功の秘訣」

イケアの歴史だけでなく、スウェーデンやヨーロッパのビジネス環境を知れるオトクな本です。 イケアはスウェーデンでも中国でも団地との相性が良かったのが面白かったです。標準的な住宅が増えたことで、標準的な家具の需要も増えた、みたいな感じでしょうか…