全球観察

全世界の様々なトレンドを記録していきます。

西武

書評『堤康次郎と西武グループの形成』

堤康次郎氏の半生・ビジネスに関する多角的な考察です。 彼の土地への執念は結局研究者にも分からなかったようです。 もっと知りたくなったこと: ・第一次大戦後の不動産バブルをどう感じたのか ・後藤新平の東京復興計画をどれぐらい事前に知っていたか ・…

書評『西武事件』

以前読んだ「西武争奪」をもっと歴史的に捉えるような本で、とても面白かったです。「所有」と「占有」という観点、西武事件は時代が切り替わるタイミングの象徴という観点も興味深いものでした。 この頃から、銀行主導よりはファンド主導の会社改革が一般的…

書評『ふたつの西武』

「淋しきカリスマ堤義明」と内容が結構被りましたが、西洋環境開発がマンション開発で住民訴訟を抱えていたなど知らないことがいくつかありました。 プリンスホテルやスキー場はアジア圏(特に雪が降らないエリア)の観光客に結構人気だと思います。ただ、義明…

書評『西武争奪』

面白かったのですが、なかなか難しかったです。 以下メモ帳です:・コクドは、プリンスホテル株を100%、西武鉄道株を64%保有していた(2005年10月時点。p182)。西武鉄道株に関しては43.16%保有と有価証券報告書には記載されていた。・コクド株を堤氏は36%保有…

書評『セゾン文化は何を夢みた』

「セゾン文化」というものが良く分からなかったので読んでみました。 「セゾン美術館」の展示を今していたら結構面白かった気がしました。誰かの収蔵品の展示ではなく、まさに現代アートの展示をしていたのがユニークかと思いました。その最も輝かしい展示が…

書評『西武王国 鎌倉』

この本は七里ヶ浜海岸での開発計画(新駅計画、海岸環境整備事業)のようなものに対する問題提起として始まっています。それを説明するなかで、小さな既成事実が大規模開発につながる観点から、西武グループやその他不動産開発会社が西鎌倉や逗子ハイランドな…