全球観察

全世界の様々なトレンドを記録していきます。

セゾン

書評『堤康次郎と西武グループの形成』

堤康次郎氏の半生・ビジネスに関する多角的な考察です。 彼の土地への執念は結局研究者にも分からなかったようです。 もっと知りたくなったこと: ・第一次大戦後の不動産バブルをどう感じたのか ・後藤新平の東京復興計画をどれぐらい事前に知っていたか ・…

書評『ふたつの西武』

「淋しきカリスマ堤義明」と内容が結構被りましたが、西洋環境開発がマンション開発で住民訴訟を抱えていたなど知らないことがいくつかありました。 プリンスホテルやスキー場はアジア圏(特に雪が降らないエリア)の観光客に結構人気だと思います。ただ、義明…

書評『堤清二とセゾングループ』

非常にまとまっていて面白い本でした。 急成長 ・西武百貨店の1964年度売上が378億円、1970年度売上が1300億円(p159)・西友ストアーの1964年度売上が76億円、1970年度売上が1200億円・西武百貨店の銀行借り入れは200~300億円。西武鉄道の債務保証。・西友ス…

書評『わが記憶、わが記録 - 堤清二×辻井喬オーラルヒストリー』

面白い本でした。群馬の赤城自然公園ができる経緯(p152)が特に印象的でした。一方で、つかしんに関するところは何を言っているのか正直良くわかりませんでした(p214)。 経営者のメンタル維持も簡単なことではない、とつくづく思いました。 以下メモ帳です: …

書評『堤清二 罪と業』

結構コンパクトに的確に分かりやすくまとまっている本でした。 p80とp89に出てくる「感謝と奉仕」。資源も資本もない社会で助け合いながら生きていたときの発想に見えます。もしくは当時の農村出身者の基本的な倫理だったのでしょうか。ただ、これを企業ガバ…

書評『ポスト消費社会のゆくえ』

すごく相性の良い二人だなと感じながら読みました。以前、セゾングループのリゾート開発がダメダメだったという本を読みましたが、その答えがp180~181に書いてありました。というのも、そうしたリゾートはヨーロッパに影響された「長期滞在型施設」であるの…

書評『セゾンの挫折と再生』

toC向けのサービスがある分野で成功したときに、何を思ってか総合toC向けのサービスになろうとするとして隘路に陥るパターンが書いてあるような本でした。 セゾングループは、西武百貨店で成功を納めた後に、 ・スーパー(西友) ・コンビニ (ファミリーマート…

書評「セゾン 堤清二が見た未来」

ファミリーマート、パルコ、無印、ロフト、クレディセゾン、吉野家、リブロ、J-WAVE、イープラス、西友、西武百貨店...とたまに使うサービスの源流を知りたくて読んでみました。 その当時の何かに対する「アンチテーゼ」でこれらのサービスは生まれたようで…