ユニクロの歴史について、非常に面白く書いてある本でした。
・どの商店街にでもあるようなスーツとカジュアルの洋服店
・「カジュアル専門」で「セルフサービス」で「倉庫」のような店に変化。
・(流行が重要なファッション分野であえて)「郊外」で重点的に出店。
・売るものを作る「SPA」への展開。
・売れるものを作る?「情報製造小売業」への展開。
の流れが非常によくわかりました。
本当にいろいろな小さなことを積み重ねていたのを感じます。
とはいえ、SHEINは時価総額も売上高もファストリを超えているんですね。まだまだファストリの物語は続きそうです。
この本で意外に分からなかったのが、何故「カジュアル」分野の衣服市場に柳井さんが使命を感じたのか、ということですかね。学生時代から洋服が凄く好きだったという感じには見えないのですが、根本には社会を変えたい、というような団塊世代的なものがあるのでしょうか。フリース後に失速したはずのユニクロでも売上高3000億円規模あるのもビックリですし、そこからどういう風に国内向けユニクロを改善していったのかももう少し知りたかったです。