全球観察

全世界の様々なトレンドを記録していきます。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

書評『敵対的買収とアクティビスト』

固有名詞が多いどころか知らない事例も多かったですが、何となく面白そうで買ってみたら、凄く面白かったです。ビジネス系の弁護士の方が書く一般本は案外面白いのかもですね。 結論としては、「良い」敵対的買収/株主アクティビズムと「悪い」敵対的買収/株…

書評『スタートアップ 起業の実践論』

日本での起業の方法論というか事例集みたいな本でした。日本だとex官僚をどう巻き込むか、は結構大事な気がしますが、そのへんは特に記載なしでした。マネーフォワードさんの初期の銀行スクレイピングを何故セーフに出来たのか、タクシー広告は本当に効果あ…

書評『起業のエクイティ・ファイナンス』

資本政策に関するトピックが網羅的に記載されており、非常に面白く読みました。非上場の会社でリストリクテッド・ストックを使ってこんなことも出来るのか、と少しビックリしました。それにしてもフェイスブック社は資本政策の失敗の教科書というのも不思議…

書評『爆速成長マネジメント』

企業の成長に関する様々なトピックが掲載されており、面白かったです。ひとまず、アメリカ(のシリコンバレー)ではここまで企業の成長に関する暗黙知を体系化して方法論として確立しているときに、無邪気に戦いを挑んでも勝てる気はしません。何故ごく一部の…

書評『実践スタートアップ・ファイナンス 資本政策の感想戦』

企画としてすごく面白いと思いました。ただ、「感想戦」の主な内容は創業メンバーの持ち株比率と従業員インセンティブであった印象で、その評価額で合っていたのか、他のVC・事業会社から資金調達したらどうなっていたか、同時期にx国で同業種のy社と比べる…

書評『起業家と投資家の軌跡』

前回読んだ『ベンチャーキャピタル全史』と大体同じ内容でしたが、アメリカの産業史なども触れられており興味深かったです。ベンチャーキャピタルのパフォーマンスに関してはこちらの本の方が定量的な分析をしているかと思いました。それにしても、一部のベ…

書評『ベンチャーキャピタル全史』

カタカナの固有名詞が多かったのですが、結構面白く読めました。 捕鯨、紡績、鉄道、と近世・近代日本にも類似の産業がありましたが、それを推進する組織づくりが全然違ったのが印象的でした。 ロックフェラー等のファミリーオフィスも背景にあったようで(p1…

書評『突き抜けろ』

楽天の軌跡を追った本です。個人的には結構楽しめました。 バルセロナやゴールデンステート・ウォリアーズにしろ、スポンサーになることでグローバル採用にはメリットが多そうなのが発見でした。 ただ、気になったのは、この内容を外国語に翻訳してどれだけ…