全球観察

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書評「成城石井の創業」

成城石井がある街はかなり好印象なのですが、小売でブランドを作るというのはどういうことなのかと大変興味深く読みました。

単なる高級路線のスーパーではなく、「駅ナカ店舗」「惣菜」「セントラルキッチン」「PB」「サテライト店舗」などの小売イノベーションを推進していたこと(場合によっては日本初だったこと)が印象的でした。
特に、ファミレスの台頭を働き方の変化や家族のあり方の変化と解釈して「惣菜」需要を読み取ったのはすごいなと感じました。ところで、「セントラルキッチン」は町田にありますが、最近増えたみたいですね。商品によっては青葉台店で作っているのも面白いです。

ワインを飲み頃で売るために在庫を数年単位で抱えていたのも凄いなと思います。ワイン以外でも様々な食材で直接買い付けをしており、更にそこから情報を集約し次の企画に活かす体制を作っていたとのことです。カテゴリごとに陳列しているところ、そうした情報は新しいカテゴリの発見にもつながります。
こうしたことを積み重ねて小売のブランド=他店には無い商品がある・良い商品がある・買い物が楽しいが形成されたようです。


早速、これまで買ったことが無かったコーヒー豆やパンを買ってみたり、アプリをダウンロードしてみたりしました。この本ではPOSの導入やリアルタイムデータ分析の話が出てきますが、アプリがやや絶望的に使い辛い系なのが残念でした。。。アプリのデータを使えばもっといろいろな分析が出来ると思うのですが。紀ノ国屋、明治屋、カルディ等々のスーパーと比べて良い人材が集まらなくなってきているのかもしれません。

 

アメリカにはスチューレオナードいうスーパーがあるのでそちらもいつか行ってみたいです。

ちなみに、こういう高級路線のスーパーの具体的な方法論を知れば知るほど、セゾン文化なるものがますます単なる記号の操作にしか過ぎなかったのではという気もしてきます。