全球観察

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書評「セブン-イレブン 金の法則 ヒット商品は「ど真ん中」をねらえ」

素晴らしい本でした。

年間10億杯売ってるコーヒーのうち400-600杯ぐらいを多分自分が買っていますが、色々と謎が解けるようなそんな感覚もありました。カフェラテをまだ一度も飲んだことが無かったので早速明日飲んでみようと思います。

全体的に印象的だったのは、ザカリスマ・鈴木敏文が退任してもセブンは絶好調であるという点でしょうか。それほど売れる商品開発の仕組みがしっかり作られているということだと思うのですが、その仕組みが何となく垣間見れました気がします。ひとまず、一つの商品を開発するチームの結束力が謎に強そうということは分かりました。とはいえ、特許とか秘密保持契約とかどうなっているのでしょう。
他にも、セブンで化粧品が売っていることや雑誌の定期購読が出来ることをこの本で始めて知りました。この本読んで今まで知らなかったセブンの棚が結構多いなと感じましたし発見が多かったです。

あと印象的だったのは、小売業は何か革新的なものを提供しても、すぐにコモディティ化してしまう生業なのだなということですかね。そういう意味でもこの著者には定期的にセブン観察本を出してもらいたいです。

個人的には、台湾や香港のセブンイレブンも独自で面白い気がするのでどういう運営なのか知りたいです。
あとは、ローソンやファミマや他の小売がしているバッドパターンみたいのをセブンイレブンがほぼやらないのも知りたいですね。地味に「決済」もセブンイレブン方式が一番好きなのですが、何故他のコンビニとはこういうところでも一線を画するのか、不思議です。
7payの失敗やアプリが中途半端な気がする点も気になります。