全球観察

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書評『未来都市はムラに近似する』

結構面白い本でした。建築家の方は何でこんなにコミュニティとかコモンズとかを作りたがるんですかね。現代の住宅が要塞化していて都市が殺風景なのが違和感あるからなのでしょうか。

集落から都市に移行する過程で、監視という機能が空間に要請されたり(ナポレオン3世のパリ都市計画など)、孤立という集合の様態が生まれたり、社会規範の教化する空間装置の機能が生まれた、みたいな議論(p31)はちょっとおもしろかったです。

ただ、そういう議論の結果としての建築の設計方針が「住人同士の視線が交錯するように仕掛けて、共同体意識を作ろうとした」(p84)となると、本当に住みやすいのか少し疑問に感じたりもしましたが。

門前仲町のHYPERMIXはタカギプランニングオフィスが管理していた気がしますが、今は違うんですね。

あと、アルミサッシをなんでこんなに使っているんのでしょうか。

 

1000万人単位の東京という都市ではなく、100万人とか30万人とか10万人とかそういう小さな規模の都市にアナザーユートピアを作っていった方が面白い気がしました。

 

結局、トキワ荘ユートピアなのでしょうか。

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