1987年に出版された日本の地価に関する小さな冊子です。
日本の民法が土地所有権主義の法体系で土地利用権主義の法体系ではないことが遠因であるとのことです。
著者が住まれていた御殿山エリアの1万坪の緑地が突然森ビルの高層ビル計画となってしまった点に対する違和感が問題意識の原点のようです。
都市は変化するものとは言え、どうすればもっと良い変化を促せるものなのか。36年前の議論で今にも通じるようなものがあるならば、そこはもう少し深く考えられていくべきなのでしょう。
個人的には、公拡法の運用、自治体の先買権あたりが気になりました。