全球観察

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書評『リーマンショック10年目の衝撃』

米国議会のリーマンショックに関する報告書の一つであるThe Financial Crisis Inquiry Reportなどを参照しつつ、サブプライム問題だけでなく、戦略的デフォルト 、ドル不足に対応できない・2008年7月の利上げ・2011年の利上げ等のECBの無能、流動性の危機、abx指数の問題、PDCFでリーマンだけ担保査定厳格、リーマン破綻後にロンドン法人へのPDCF拒否、AIGの証券貸し出し取引、その後の欧州債務危機等が分かりやすく書いてある本でした。

リーマンブラザーズ破綻がなければ、TARPも難しかったと思われ、結局当時の状況を改善するのには必要悪だった気がします。

 

なお、最終章のアベノミクス関連の章とかは要らないと思いました。