全球観察

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書評『スタートアップ 起業の実践論』

日本での起業の方法論というか事例集みたいな本でした。日本だとex官僚をどう巻き込むか、は結構大事な気がしますが、そのへんは特に記載なしでした。マネーフォワードさんの初期の銀行スクレイピングを何故セーフに出来たのか、タクシー広告は本当に効果あるのか、日本の労働法を前提にどのように評価制度を作るか・従業員をどう解雇するか、とかはもっと知りたかったかもです。

感覚的なところですが、一般論的な内容が多い感じもします。以前読んだ『爆速成長マネジメント』は方法論という感じがしたのですが。「同じ境遇にある経営者と相談した方が良い(p344)」とかも、どのようなことが相談されるのか、どのようなことは自分で調べるべきなのか、同じ境遇の経営者に相談するべきではないことはなにか、少し先のシリーズの経営者に相談するべきことはなにか、同じ境遇の経営者から相談されたらどう対応するべきか、とかもっと細かく知りたかったかもです。

日本社会でビジネスをする前提ならば参考になると思いますが、初期のAirbnbUberの創業者がこの本を読んだとならばどう感じるのか、は良く分からないです。とはいえ、こういう本があと何冊か出てくると、日本もスタートアップの量産体制に入るのではないでしょうか。