全球観察

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書評『世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている』

囚人のジレンマを回避するには「規制」「カルテル化」「報復」「信頼の構築」「継続的関係性」などがあり、囚人のジレンマになるようなケースは実は少ないというような考え方から、具体的にいくつかのケースでゲーム理論を使って改善策を考えてみる、というような本でした。

世の中のいろいろなところに「ゲーム」があるんだな、というのが結構面白かったです。
アメリカの事例で救急外来で鎮静剤を処方するのをどう防ぐか、というのは正直そもそも議論の前提がよく分からなかったです。漁業権の話は、日ロサケ・マス交渉とかどうやって合意し続けているのか、気になりました。1961年のスポーツ放送法により放映権のリーグによる一括販売は反トラスト法違反ではない、となっているのも凄いです(日本には関連立法なし)。ebay周りの詐欺がこれだけあるならば、mercaliとかposhmarkとかもっと頑張れたりしないんですかね。アメリカの不動産売買の慣習で売り手側が買い手側エージェントの手数料率を決めるのは訴訟や司法省の独禁法調査で変わりそうです。

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