以前読んだ『メカニズムデザインで勝つ』と内容的に8割ぐらい被る印象でしたが、ミクロ経済学の「均衡」概念についてワルラスなり社会主義計算論争なりから説明されており興味深かったです。
オークションに関しては、日本で公共財のオークションが進まない理由は何なのか、が良くわかりませんでした。あと、アメリカの裁判手続きとかは真実のオークションみたいので設計されているんですかね。
マッチングに関しては、男女にしろ学校選択にしろ研修医にしろ、数年後に結局どうなっているのか、をもう少し詳しく知りたいです。「私は選ばれた」という感情も案外重要かもしれません。「配属ガチャ」ではないですが、場合によっては、マッチングを運命に任せてしまう心理を作らせることで成功確率が高くなったりするのでしょうか。