全球観察

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書評『評伝ロバート・モーゼス:世界都市ニューヨークの創造主』

この本に書いてあるスキームを全て理解は出来なかったのですが、モーゼス氏は、資金調達・施行管理が非常に優れていることを感じました。ただ、彼が最も優れていたのは想像力だったのかもしれません。それは公園や住宅など彼が手掛けた文化的な事業が未だに強い価値をもっていることからも感じられます。

現代のニューヨークの道路が「橋」の予算の影響が非常に強そうなのは、関東大震災の復興予算で沢山の「橋」が作られた(そしてそれが道路計画の既成事実となった?)ことを想起しました。案外、ニューヨークの都市計画のパッチワーク的なんだなと不思議な感じです。

ただ、日本と違うのは手続き的な議会の関与や公聴会の開催などでしょうか。

道路・鉄道・水道・電気・ガスインフラはもしかしたら東京の方が総合的には優れている気もしますが、ニューヨークの方が経済力があるのも不思議です。

 

メモ:

・モーゼスは1934年に設立されたニューヨーク都市計画委員会とは距離を置いた

・ 1950年代になっても大規模なマスタープランは出来なかった。

1924年にCouncil of Parks就任。公園にアプローチする道路も「公園」扱い

・トライボロー橋は、市負担540万ドル、ニューディール系の連邦予算4420万ドルの約5000万ドルでスタート。ニューディール系予算のうち900万ドルは公共事業庁・PWAが出資、残額の4500万ドルは独立行政法人Triborough Bridge Authorityが40年の長期債権を発行しPWAが一旦購入し後に市場に売却。この債権は橋の通行料が担保。

The Engineering Deity

 

・1934年にオープンエンドの公社債権が発明される

社債発行時に公社総裁の身分保障の条項。アメリ憲法により、私的契約は州も市も介入できない。州議会でトライボローブリッジ法の改正。モーゼスの地位の保証。

・40年債の返還前に新規社債を発行するリボルビング式の資金調達。追加資金は、橋にアクセスする道路や用地買収に使用可能に。

・stuy townなどは保険会社の資金を使ったPPP的住宅事業。日本にも日生ニュータウンなどあるが、何故保険会社が住宅事業?

 

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ja.wikipedia.org

en.wikipedia.org

www1.ttcn.ne.jp

www.nytimes.com

LEHMAN TO DEMAND ACTION ON CHARTER; Message Is Expected When the Desmond-Moffat Proposal Is Taken Up Today. BRIDGE BILLS ARE PASSED Assembly Sends the Tri-Borough Span Authority Measures to the Governor. - The New York Times

PWA COMPLETES LOAN; Triborough Bridge Authority Gets Last $5,000,000 - The New York Times