全球観察

全世界の様々なトレンドを記録していきます。

2023-02-02から1日間の記事一覧

書評『土地は誰のものか』

1993年に出版された本です。reinsなり日本の不動産政策・土地政策を作った綿貫さんが必ずしも東京の結果に満足していないのが印象的でした。国土利用が適切ではないのではないか、「関係人口」ならぬ「交流人口」という概念、法人の土地所有が増えていること…

書評『tokyo新川ストーリー』

東京都中央区の新川という場所に注目した歴史です。豊かな歴史や住民コミュニティーがありながら、高騰する都心部の土地価格のなかで、結局ありきたりな中途半端な街になってしまったような印象です。ある意味日本の街の発展のダメなところが凝縮されている…

書評『東京郊外の生存競争が始まった!』

2017年の段階で、郊外の衰退、都心回帰というトレンドを各街ごとの細かな分析から描いていて大変興味深かったです。 ところで、たまたま近くを通った多摩ニュータウンは学生が居なければ、もはやベットタウンどころか衰退まっしぐらだと思いますが、学生文化…

書評『評伝ロバート・モーゼス:世界都市ニューヨークの創造主』

この本に書いてあるスキームを全て理解は出来なかったのですが、モーゼス氏は、資金調達・施行管理が非常に優れていることを感じました。ただ、彼が最も優れていたのは想像力だったのかもしれません。それは公園や住宅など彼が手掛けた文化的な事業が未だに…