全球観察

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書評『工場立地と都市計画』

非常に面白い本でした。

 

読後感としては

・日本の都市の形成のされ方が行政の計画というよりは地域住民の区画整理に依存するところが多い

・土地の利活用、国土リソースの利活用という観点から中途半端なことをしている

・工場立地でさえ場当たり的に決まる日本の資本主義/都市計画

水俣病イタイイタイ病などの公害病は他国にもあったのだろうか。工場立地の場当たりさが関係している?

・空港の設置場所で揉めるのも分からなくもない

台湾のサイエンスパークみたいなものは確かに無いかも?

・それにしても地主はなぜここまで発言権があるのか

などでしょうか。

 

メモ:

区画整理は土地価格が上がることが見込まれると比較的順調だった

・1919年に公布された都市計画法上の工業地域という用途地域に工場を誘致するのは容易ではなかった。

・住居用途に工場が作られることも多かった

・軍需工場でも用地買収が上手く行かない事例があった(大阪機工、帝国人造肥料)

・軍部は1940年頃には強権的な土地買収を行った

・戦後の臨海部の埋立事業は、1940年頃からの「新興工業都市都市計画事業」の延長にある

・戦後は用途地域を無視して地価の安いエリアや都市計画区域外のエリアに工場が進出するようなこともあった

 

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