全球観察

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書評『自治体の“台所"事情 財政が厳しい"ってどういうこと? 』

前半の内容が面白く、文章も読みやすかったです。
福岡市がようやく社会資本整備ができるようになったのが1993年なのはなんでなのでしょうか。 

 

「義務的経費」の減らし方、「経常的経費」の減らし方はどうやるのでしょうか(あと、生活保護を窓口で断る、子供の医療費無料、子ども手当支給などはどういう仕訳になるのでしょうか)。

アセットマネジメントにおける建て替えと維持の判断基準とかも興味が出てきました。

地方税収減らしても地方交付税でまかなえるが、地方税収増やしても地方交付税が減るのでそこまで変わらない、のが制度設計としてちょっとどうなのかなと思いました。

 

「政策的経費」を増やすにはどうしたら良いのか、「政策的経費」が多い自治体はどうすればわかるのか、最近の「政策的経費」はどのような使われ方をしているのか、あたりが自治体財政分析で一番重要なのでしょう。良くも悪くも「ふるさと納税」を見ると自治体が裁量あると色々面白いことをするところも多い気がします。

 

何をするべきかを決めてから「ビルド&スクラップ」するという予算の決め方をもっと詳しく知りたいです。

 

この本には歳入のあり方は記載されていませんでしたが、地方債のあり方、社会資本整備の財源として固定資産税・都市計画税があるべきなのではetcも考えてみたくなりました。