全球観察

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書評『豊かさ幻想』

日本社会にあると思われる「開発イデオロギー」のようなものを言語化しようとした本で、大変興味深かったです。

日本の一人あたりGDPも1980年でもそこまで大したことなかったのに、かなり差をつけられてしまいました。そのわりに高度経済成長期が生み出した「公害病」や「モーレツ社員」はドイツ・オランダとかには無さそうで不思議です。また、「自殺死亡率」も残念ながら1965年~1969年を除いてずっと15人以上であるようで、それは諸外国と比べても高い水準であるように思われます。

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豊かさや発展を追い求めてきたはずなのに、結果は中途半端でどこかマイナス面も多い方法論。

そういえば、1964年のニューヨーク万博が掲げた未来のビジョンと違い、1970年の大阪万博は良く分からない感じです。沢山人は来たとはいえ。。。太陽の塔は今も残っていますが、丹下健三等はあまり結果を残せなかったのでしょうか。もしかしたら丹下健三はシンガポールに活動の場を静かに動かしていたのかもしれません。

 

日本政府の最初の国土計画は1940年に発表されますが、その当時の議論からもう一度考えたほうが良い気がしました。

 

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