全球観察

全世界の様々なトレンドを記録していきます。

書評『ストック経済を考える』

1991年の段階での、フロー経済に対する懐疑で興味深かったです。一方で、日本が何故フロー経済になってしまうのかは、単年予算主義なり地方交付税なり政治の側面の分析も必要に感じました。

地価インデックス債というアイデアは面白かったです。リバースモーゲージなどストックののフロー化は最近流行り始めた感じでしょうか。HELOCのような住宅価格-残債を担保にした金融が2008年のサブプライム問題の背景にはあった気もします。

日本の固定資産税の実効税率が安いという議論も当時からありました。高すぎる不動産税に対する1978年のカリフォルニア州の納税者運動 の中長期的な影響を知りたいです。最近はカリフォルニア州の衰退みたいな動画をよく見るので。
1991年の日本でこのような議論をしていたとはいえ、ストックに対する課税の議論は結局どの国も中途半端な気がします。

 

toyokeizai.net

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com