ライブドアと同時代に創業したサイバーエージェントの創業者による少し不思議な本でした。というのも、最新の決算を見る限り創業以来のインターネット広告営業はかなり強くamebaブログ等のメディアは売上・営業利益はそうでもないのに、前者に依存するままではダメなので後者をいかに事業化していくか、みたいな本だったからです。
創業者・リーダーがあるプロジェクトを作っていく執念みたいのは参考になりました。同じブログ系の創業者でもblogger/medium/twitterを作ったEvan Williamsみたいにこれからのコミニュケーションのあり方はこうあるべきだ!、みたいな理想論に関する記載があまりなかったのは印象的でした。穿った見方をするならば、同業他社のライブドアブログが堀江氏逮捕で右往左往しているときに、その隙をエクセキューション力で埋めたのかな、という感じでしょうか。複数国にサービス提供してスケールさせよう、とならなかったのも興味深いです。
創業期はライブドアや当時のその多数の新興企業と同じく不安定なビジネスモデルだったのに、 サイバーエージェントだけは強く生き残ったその秘訣が分かったようで、結局良く分かりませんでした。
ひとまず藤田氏のエクセキューション力に関する考え方をもっと知りたくなりました。
後にも先にもアメリカ進出してここまで現地従業員にボロカスに叩かれた日本企業は某バーエージェントを置いて他にないですね
— 海外営業マン (@supremeeigo) 2023年3月7日
「日本的な理想によって運営され米国市場に合わせる気がまったくない」
「従業員に実現不可能なゴール設定を課す」
「自分の部下ともコミュニケートできない日本人上司」 pic.twitter.com/h13s7bML0B