全球観察

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書評「The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon」

素晴らしい本でした。

数年前に日本語版で読んでいて、内容的にもだいたい分かるので思い切って英語版をkindleで読みました。

圧倒的な成功をしたamazonも必ずしも順風満帆な歴史ではなかったんですね。ドットコムバブルが弾ける前のギリギリの資金調達、eBay・書店大手・ウォルマートなどのオンラインストアとの競争、売上鈍化懸念、有名ブランドとの駆け引き、優秀な人材流出etc


確かにamazonはこの本に記載されている期間に様々な革新的なサービスを発表しましたが、今後はどうなるでしょうか。10年後にまた読むと違った読み方が出来るのかなと思ったりしました。

 

この本では労働環境の悪さ・独占的なビジネスモデル・税金を払わないフリーライダー等々の指摘がされていますが、この本の7年後ぐらいに書かれた続編でもほぼ同じような指摘がされていながら、結局圧倒的な成長をしていた点にも着目したいです。

とはいえ、"Everything Store"を目指しながらも案外小売部門の偏ったカテゴリでしか成功出来ていない気もします。体感的にはamazonを使う頻度が減っており、今後も増える予感がしないのも事実です。quanqiu.hatenablog.com