全球観察

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書評「IKEA超巨大小売業、成功の秘訣」

イケアの歴史だけでなく、スウェーデンやヨーロッパのビジネス環境を知れるオトクな本です。


イケアはスウェーデンでも中国でも団地との相性が良かったのが面白かったです。標準的な住宅が増えたことで、標準的な家具の需要も増えた、みたいな感じでしょうか。

日本でも「イケアとURに住もう」みたいなことしていますが、個人的には無印とURの方が住んでみたいですかね。。。BoKloksのようなイケアプロデュースの住宅は面白そうです。
一度もイケア家具を買ったことがないですが、イケアの店舗はすごく好きです。フードコートとかのエンタメ要素を兼ねた店舗が、何故ニトリやカインズやその他日本のロードサイド系店舗からは生まれてこなかったのか不思議です。カインズはマフィンが美味しいですが、長居したい場所でも週末の目的地になることも無い気がします。この本を読むと、そうしたイケアの店舗づくりの考え方が少し分かる気がしました。コストコとイケアのホットドッグに対する考え方の違いがあれば知りたいです 笑
ドイツでこういう家具会社が生まれてこなかったのも興味深いです。ドイツやイギリスでは「家具は受け継ぐものではない、消耗品だ」的キャンペーンで当時の若い人たちに普及したみたいですね。
ニトリはアメリカ撤退とのことですが、イケアもアメリカでは当初苦戦していたみたいです。
イケア製品が結局made in どこなのか良く分からないですし、日本では引越し時に敬遠されがちでもありますが、今後はどうなるのでしょうか。自分は近くのホームセンターで木材買ってDIYしちゃってます。
借り入れ無しでここまで拡大できたのが良く分からないですが、繰延税金資産フランチャイズなどを上手に使ったんですかね。「イケア 節税」でググると複雑なことをしているのを感じます。。。
イケアの店舗に行くと日の丸が掲揚されていますが、創業者の考え方も反映されているんですかね。