法律は利益衡量のツール、みたいな観点で法律の使い方を具体的に説明した本で非常に参考になりました。
ほとんどの事案は、法律の条文に事実をあてはめるだけで解決する、法解釈が重要になるケースは少ない、法律自体が無いことはもっと少ない、というのは興味深かったです。
様々な影響範囲を踏まえた妥当な結論を見い出せるのがリーガルマインドで、結論ファーストという観点からは法学と神学は近いかもしれない、というのも面白かったです。
弁護士の方は問題を解決するマインドが強くなるのもなんとなく分かりました。問題を予防する、問題を発見する、あるべき状態を記述する、ためにどのように法律を使うのかも知りたくなりました。リーガルマインドの定量的な国際比較研究とか出来たら面白いかもです。