リーマンショック前後の出来事がコンパクトにまとめられてあり面白かったです。強いて言うならば、2007年1月9日に発表されたiphoneがどの程度米国経済の回復に貢献していたのかとかドバイショック とかももう少し知りたかったです。
何故か欧州ソブリン危機 や日本の円高不況や半導体産業の壊滅に発展する過程が分かるようで分からなかったですが、興味深かったです。これはアメリカの住宅バブル崩壊のツケをFRBから回された結果なのでしょうか(p191)。野村證券のリーマンの部門買収はあまり結果につながらなかったかもですね。
今のアメリカで、この頃の残滓と言えるものは、ファニーメイやフレディマックの微妙な位置づけと中央銀行債務と政府債務ぐらいでしょうか。プライベートエクイティへの規制はどうなるのかもちょっと気になります。
中国の当時の57兆円規模の財政出動は案外次の危機の遠因なのかもしれません。