全球観察

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書評『東京の宅地形成史』

1988年に出版された、東京の宅地形成に関して的確にまとまっている本でした。新しいことを知るというより、知識の定着につながったかと思います。当時の地価高騰が問題意識にあり、その点も少し興味深いです。

大体20年ごとに宅地形成が盛んになるエリアが移り変わったみたいですね(p36)。1915~1935年までが最も宅地化が進んだというのは興味深かったです。とはいえ、一人あたり宅地面積などは相当ゆったりしていたようです。

戦後に八王子エリアに大学が沢山進出したのに何故「大学都市」のようにならないのか(p171)、という観点も面白いと思いました。そこにベットタウンの難しさがある気がしました。