戦後日本経済の大体のトピックが載ってある気がしました。50~60%ぐらいは再確認、残りは新しく知る感じでしょうか。いろいろな負債を産んだ気もしますが、やはり好きな時代である気もしました。
メモ:
・1965年の日銀特融が銀行中心の株式持ち合い制度の源流 (p93)
・専業農家が減っても兼業化したため、規模拡大にはならなかった(p135)
・ヨドバシは二次問屋やブローカーへの「現金即日払い」で台頭(p168)
・前川リポートは都市再開発や住宅整備が主旨だったのに、全国的な開発につながってしまった (p262)
知りたくなったこと:
・戦後の林業政策。何故スギ花粉がここまでひどい?
・1970年の大阪万博とは?1964年のニューヨーク万博や東京五輪に比べて印象が薄いのは何故?
・関空は何故今の場所?
・「株式会社神戸」なり「大阪の箱物行政」なりリゾート開発なり自治体の土地開発は何故成功しないのか?
・何故四大公害病は日本だけ? (p43)
・100円ショップやドン・キホーテのようなユニークな小売業を生み出した背景とは?
・何故商業地や工業地も地価バブルになった?
・何故多くの国で不動産価格が上昇しても、日本のバブル期のような独特な文化に至らないのか?
・JCBやクレジットカードの歴史。日本の独特の銀行法。何故銀行は株を持っても良いのに、クレジットカード発行は駄目だった? (p95)
・1968年の全銀システム(銀行を超えた送金を全国ネットワーク)は世界最先端だったのに何故技術的負債となったか?
・シャウプ勧告に基づく地方交付税制度はアメリカの押し付け扱いとはならず何故ここまで根付いたか?
・ドイツやイタリアとの戦後経済の違いとは?何故ドイツが一番経済発展が早かった?
・何故一人あたりGDPでアメリカの80%程度を推移するのが限界?